カスタムベースラインとISOの作成

カスタムベースラインを作成すると、以下を実行できるようになります。

  • SPPリリースから特定のアップデートを展開する。

  • ベースラインまたはISOのサイズを最小限に抑える。

  • 環境に展開するアップデートを標準化する。

注記:

カスタムのブート可能ISOを作成する前に、解凍されたISOがローカルディレクトリで利用可能であることを確認します。SUMはブート環境のソースとしてISOを使用します。たとえば、最新のSPP ISOです。1つのディレクトリに解凍するISOは、1つだけにしてください。

注記:

SUMでは、別のカスタムSPPからのカスタムSPPの作成をサポートしていません。

SPPのカスタムダウンロードWebサイト(https://www.hpe.com/servers/spp/custom/)で、カスタムSPPを作成してダウンロードできます。

前提条件
  • ベースラインライブラリ画面に、ベースラインとしてアップデートを含むディレクトリを追加します。

  • 各ベースラインディレクトリには、必ず、ベースラインを1つだけ含んでください。たとえば、SPP ISOとホットフィックスを同じディレクトリに入れないでください。

手順
  1. +追加をクリックして、カスタムを作成を選択します。
  2. 説明テキストボックスに、ベースラインの説明を入力します。説明は、最大50文字まで入力できます。
  3. バージョンで日付を選択し、1文字または2文字の識別子(例:11aなど)を入力します。

    ベースラインの名前は、説明とバージョンを組み合わせて自動生成されます。

  4. ターゲットの位置フィールドの一覧をクリックして、ベースラインの保存先となるからのディレクトリに移動します。SUMでは、空ではないディレクトリは使用できません。
  5. ベースラインを使用してブート可能なISOを作成するには、ブート可能なISOファイルの作成を選択します。

    カスタムのブート可能ISOを作成するには、ローカルディレクトリにブート可能なSPPが抽出されている必要があります。

    解凍したソースISOの位置フィールドで、一覧をクリックして、SUMが解凍済みのブート可能ISOを検出できるルートディレクトリを選択します。以下に例を示します。

    C:\SUM\Baselines\spp_july2017

    注記:

    1つのディレクトリに保存するブート可能ISOは1つだけにしてください。

  6. SUMのソースの位置で、次のいずれかを選択します。
    現在の作業ディレクトリ

    現在使用しているSUMのバージョンをコピーします。

    カスタムディレクトリ

    別のディレクトリからSUMのバージョンをコピーします。

    SUMを含めないでください

    SUMのコピーをベースラインに含めません。

    SUMパスフィールドで、ディレクトリのパスを入力するか、一覧をクリックして、使用するSUMのバージョンを含むディレクトリを選択します。

    注記:

    ブート可能なISOを選択した場合、含めないでください解凍したソースISOの位置と置き換えられ、SUMのISOの位置が表示されます。

  7. ベースラインソースセクションで、カスタムベースラインに追加するコンポーネントを含むベースラインを選択します。
    注記:

    同じコンポーネントが複数のソースベースラインに含まれていると、SUMはそのコンポーネントを重複して一覧に表示します。複数のベースラインから同じコンポーネントを選択した場合、SUMはそのコンポーネントを重複して表示しますが、ベースラインに取り込まれるコンポーネントファイルのコピーは1つだけです。

    注記:

    SUM 8.3.5以前のバージョンのSUMでは、.fwpkgコンポーネントの処理をサポートしていません。SUM 8.3.5以前のバージョンのSUMをカスタムベースラインの作成に使用する場合は、.fwpkgコンポーネントを選択できません。.fwpkgコンポーネントの処理をサポートするSUMの最小バージョンは、8.3.5です。

    注記:

    ホットフィックスバンドルを含むカスタムベースライン(追加のベースライン)を作成する際は、ホットフィックスバンドルの場所へのパスにスペースが含まれていないことを確認してください。

  8. フィルターセクションで、次の操作を行います。
    1. エンクロージャーファームウェア管理機能のベースラインを作成するかどうかを選択します。
    2. カスタムベースラインをCloudSystem Matrixバージョンに一致させるかどうかを選択します。ローカルシステムに保存されたMatrixConfig.xmlファイルを使用する場合にこのオプションを選択します。このオプションを選択した場合、アドバンストフィルターが非アクティブになり、他のフィルターが無効になります。

      CloudSystem Matrixバージョンの一致を選択した場合は、次の操作を行います。

      1. カスタムベースラインをローカルシステム上のマトリックス定義XMLファイルと比較するかどうかを選択します。最新のマトリックス定義は、http://www.hpe.com/info/matrixcompatibilityからダウンロードできます。

        SUMでは、ベースラインのhpe.com上のマトリックス定義XMLファイルとの比較がサポートされなくなりました。

      2. Matrix Definitionファイルのディレクトリを入力します。

    3. 目的のコンポーネントのタイプを選択し、ファームウェアソフトウェア、またはファームウェアおよびソフトウェアを選択します。
      注記:

      ファームウェアまたはソフトウェアのアップデートのみでのベースラインを作成する場合、これらのオプションのいずれかを選択します。ノードのファームウェアまたはソフトウェアのみを自動的に更新するには、ファームウェアまたはソフトウェアのアップデートのみでベースラインを使用します。

    4. ベースラインに含める、アップデートの種類を選択します。
      クリティカルアップデート

      ただちに展開する必要があるアップデート。

      推奨されるアップデート

      できるだけ早く展開することが推奨されるアップデート。

      オプションアップデート

      本バージョンへのアップデート。システムがドキュメントに示されている問題修正の影響を受ける場合や、このバージョンが提供する拡張機能を使用する場合に選択します。

      アドバンストフィルター

      ベースラインに適用するには、このオプションを選択します。

      フィルターカテゴリ

      オプション

      アーキテクチャー

      ベースラインに含めるシステムアーキテクチャーを選択します。

      オペレーティングシステム

      ベースラインに含めるオペレーティングシステムを選択します。オプションのリストは、ソースベースラインで提供されます。カスタムベースラインでサポートするのは、SPPベースラインソースからのベースラインの作成だけです。オフラインファームウェアアップデートをサポートするブート可能なISOを作成するには、すべてのLinuxオペレーティングシステムを選択して、展開できるすべてのドライバーを含めます。

      エンクロージャー

      使用している環境用のエンクロージャーオプションを選択します。

      コンポーネントカテゴリ

      展開できるアップデートのタイプです。

      サーバーモデル

      ベースラインに含めるサーバーデバイスコンポーネントを選択します。オプションのリストは、ソースベースラインで提供されます。

      注記:

      SUMは、SPPソースベースラインでサポートされているノードタイプでベースラインの作成をサポートします。

  9. フィルターを適用をクリックします。使用できるアップデートのリストが表示されます。
  10. ベースラインに含める個々のコンポーネントアップデートを選択します。リスト内の特定のアップデートを検索するには、検索機能を使用します。
  11. ベースラインを作成するには、ISOの作成およびベースラインの保存またはベースラインの保存をクリックします。ユーザーがさらに別のカスタムベースラインを作成する場合にも対応できるように、ISOの作成およびベースラインの保存またはベースラインの保存をクリックしても、カスタムベースラインの作成画面は閉じません。
    注記:

    ブート可能な(UEFI)カスタムISOを作成するには、Linuxホスト上にアプリケーションxorrisoをインストールします。

  12. カスタムベースラインの作成画面を閉じるには、閉じるをクリックします。

SUMは、カスタムのベースラインコンポーネントの詳細情報をXMLファイルで保存します。SUMはこのXMLファイルを読み取り、ディレクトリ内のコンテンツのリストと比較します。