使用されるSUMのネットワークポート
SUMで、必要なファイアウォールポートをローカルホストおよびリモートサーバーで自動的に開くには、open_firewall
パラメーターを使用します。
ほとんどのノードタイプのアップデートには、SUMを実行するサーバーとノード間の双方向のネットワークトラフィックが必要です。SUMを実行するサーバーはローカルHTTPサーバーを作成します。このサーバーはファームウェアバイナリをノードに提供したりノードのステータスを通知したりするために使用されます。アップデートプロセスの進行中、リモートノードはHTTPリクエストを発行し、SUMを実行するサーバーにステータスのアップデート情報を提示します。ルーティングの問題が発生する場合、またはリモートノードからSUMを実行しているシステムに戻るトラフィックをファイアウォールがブロックする場合は、ファームウェアのアップデートのブロック、ステータス更新のブロックまたは遅延、あるいはその両方が発生している可能性があります。
SUMトラフィックは、初期通信の作成によって使用できるポートのいずれかにバインドされた後、専用の大きいポート番号(1024より大きい番号)に移すことができます。こうすることで、最初のポートを解放して新しいリクエストで使用できます。
SUMを実行中のシステム |
ターゲットのノードタイプ |
インベントリフェーズ |
展開フェーズ |
||
---|---|---|---|---|---|
ターゲットへ |
ターゲットから(SUM 7.3.0以降) |
ターゲットへ |
ターゲットから(SUM 7.3.0以降) |
||
Windows |
Windows |
445、135、137、138、139 |
なし |
445、135、137、138、139 |
なし |
WindowsまたはLinux |
Linux |
22 |
なし |
22 |
なし |
WindowsまたはLinux |
VMware: Gen9および以前のサーバー世代でのみ |
443、5989 |
63001 |
443、5989 |
63001 |
WindowsまたはLinux |
OA |
22、(80)、443 |
なし |
22、(80)、443 |
なし |
WindowsまたはLinux |
Superdome X |
22、(80)、443 |
なし |
22、(80)、443 |
63001、63002 |
WindowsまたはLinux |
iLO、VC、FCスイッチ、SASスイッチ |
22、(80)、443 |
なし |
22、(80)、443 |
63001 |
WindowsまたはLinux |
Superdome Flex |
443 |
なし |
443 |
63002 |
SUMは、WindowsおよびLinuxの両方のシステムで、ポート63002を使用してsum_binary
アプリケーションおよびsum_service
アプリケーションの間で通信します。ポートが両方の列に表示されている場合、双方向通信が行われます。
- WindowsからWindowsへのトラフィックでは、WMI、つまり標準のDCOM-Inポート135、Async-in、およびWMI-inを使用します。
- iLOレポジトリを使用するには、iLOを「ターゲットのノードタイプ」として使用する必要があります。
ファイアウォールの競合がある場合は、/port
パラメーターと/ssl_port
パラメーターを使用して、ポートを63001および63002から変更します。/open_firewall
を使用して、SUMが外部アクセスに使用するHTTPポートとHTTPSポートを開きます。リモートノード機能やリモートブラウザーアクセスを実行するには、これらのポートを開きます。以下に例を示します。
smartupdate /port 80 /ssl_port 443
/ftp_port
パラメーターを使用して、FTPサービスで使用するポートを割り当てることができます。デフォルトでは、FTPポートは無効です。このオプションでWebサービスを有効にします。