前書き
クォータは、ユーザーとグループが使用できるディスク容量を制御する方法です。ファイルシステムごとに、各ユーザーが使用できるディスク容量とファイル数を制限できます。一部のUnixシステムでは、一部のグループのすべてのメンバーが使用するスペースとファイルを制限できる場合もあります。 クォータは、ローカルのUnixファイルシステムにのみ設定できます。他のシステムからマウントされたNFSファイルシステムは、サーバーの割り当てがあれば、それを使用します。 MS-DOSやISO9660のような非Unixファイルシステムは、クォータをまったくサポートできません。
ユーザーごとに4つの制限が課されます。
- ソフトブロック制限
- 警告メッセージが表示されるまでに許可されるディスクブロックの数。
- ハードブロック制限
- ユーザーのファイルが占有できるブロックの最大数。
- ソフトファイル制限
- 警告メッセージが表示されるまでに許可されるファイルの数。
- ハードファイルの制限
- ユーザーが所有できるファイルの最大数。
ディスクブロックのサイズは、オペレーティングシステムに応じて、通常512または1024バイトです。クォータを計算するとき、すべてのファイルサイズは最も近いブロックに切り上げられます。したがって、空のファイルでも少なくともブロックを使用します。 ファイルクォータの目的で、すべてのディレクトリ、デバイス、シンボリックリンク、または通常のファイルは、ユーザーが所有できるファイルの最大数にカウントされます。技術的には、ファイルクォータは実際にはiノードのクォータです。
ディスククォータモジュール
このモジュールのメインページには、クォータをサポートできるローカルファイルシステムのリストが表示されます。ファイルシステムで現在クォータが有効になっている場合は、そのパスをクリックして、各ユーザーのクォータを表示できます。そうでない場合は、[ 有効なクォータ ]をクリックすると、そのファイルシステムのクォータがアクティブになります。 Linuxオペレーティングシステムでは、ファイルシステムの[ディスクとファイルシステム]モジュールで[ クォータの使用 ]オプションが設定されていない限り、クォータをオンにすることはできません。どのファイルシステムにもこのオプションが設定されていない場合、メインページには何も表示されません。
ファイルシステムのリストの下には、選択したユーザーのすべてのクォータを表示するためのボタンがあります。これは、少なくとも1つのファイルシステムでユーザークォータが有効になっている場合にのみ表示されます。同様に、少なくとも1つのファイルシステムでグループクォータが有効になっている場合、選択したグループのすべてのクォータを表示するためのボタンがあります。